熊谷市の南西部に位置する小原地区では農業者の高齢化や、後継者不足により農業経営を行う農家が減少し荒れた農地が多くなってきたことから地区内の農家86名が出資し農地を貸し出し農業法人を設立しました。借り受けた農地は60haを超え、主に水稲、小麦、大豆、菜種、路地野菜等を栽培し農産物の作付面積は約100haとなりました。
菜種栽培への取り組み
写真でご覧の通り、耕作放棄地をなくすため菜の花を栽培し、菜の花畑が周りの山林と一体化して良好な農村環境を作り出しています。
6次産業化の一つとして、熊谷市の応援を得て「ナナイロプロジェクト」を立ち上げ、市内の米澤製油株式会社と共同し、熊谷市特産の「なのはな油」の製造に取り組んでいます。
原料の生産、製造ともに熊谷市内。製造者である米澤製油株式会社は、化学合成薬品を一切使用しない「湯洗い洗浄法(特許製法)」で精製していますので、安心安全な植物油です。
また令和3年11月には「むらづくり部門」において農林水産大臣賞を受賞いたしました。
これからも小原地区の農地保全と景観を守り、耕作放棄地解消を図りながら後継者を育て、「地域ぐるみの農業経営を目指して」取り組んでまいります。
代表理事組合長
岡部 一美